人に誠実に接する

心を安定させる方法のひとつは、
他人に対して誠実でいようと決めることです。

悩みの原因は、たいてい自分以外の他人の言動にあります。
「あの人が悪い。あんなことをするなんて許せない」
「どうしてあの人はあんなことを言うんだろう」
といった不満が大きくなると、
それがストレスになって自分を苦しめるのです。

他人をくる住める人に共通しているのが、
「誠実ではないこと」です。
逆に考えると、自分が他人に対して誠実な態度で接していれば、
人から好かれて、日常生活の中で
もめごとが生じる機会は減っていきます。

たとえば約束を守ることは、
信用を築くための一番シンプルな方法です。
大切なのは、それを続けることです。

約束の時間に送れないで待ち合わせ場所につく。
借りたものを期日までに返す。
力を貸してもらったら、あとできちんとお礼をする。

そんな当たり前にことでも、
実際に続けていくことは意外と楽ではありません。
だからこそ、実行する価値があるのです。

友人に借りた本を約束の期日までに返したら、
もっと面白そうな本を貸してくれた。
お世話になった人にお礼の手紙を出したら、
相手から「丁寧な人だね」とほめられた。

そうやって、自分という人間の魅力を高めていくと、
相手から評価が高まるのと同時に、
いつのまにか自己肯定感も高まって、
自分を好きになっていきます。

つまり、他人に対して誠実に接することは、
他の人のためだけでなく、
自分自身を好きになるきっかけにもなるのです。

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